スタッフによる冊子作成日誌

視覚から感じる“読みやすさ”


記念誌や報告書といったページ数の多い冊子は読むのが大変。行間や時間、平仮名表記や漢字表記など…視覚から感じる“読みやすさ”のポイントについてお話しします。

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記念誌や報告書といったページ数の多い冊子は読むのが大変。行間や時間、平仮名表記や漢字表記など…様々な角度から読みやすくなる工夫を行いましょう。
視覚から感じる“読みやすさ”「まとめ編」
2017年06月14日
冊子作成日誌視覚から感じる“読みやすさ”

こんにちは、オリンピアの竹田です。
雨の日が続いて傘を手放せない日が続きますね。

 

記念誌や報告書といったページ数の多い冊子は読むのが大変。行間や時間、平仮名表記や漢字表記など…様々な角度から読みやすくなる工夫を行いましょう。

これまで4回にわたり、視覚から感じる“読みやすさ”のポイントについてお話してきました。

 

簡単に復習しますと「行間」や「文字間」は広過ぎると文章がぶつ切れに見え、狭過ぎると自分がどこを読んでいたかを見失いやすくなります。
そのため文章が読みやすい適度な間隔に設定することが大切です。

 

また何文字も漢字が続く文章は「読みにくい」「難しそう」という印象を読者に与えがち。
漢字が3文字よりも多く続く場合は、どこかを平仮名で表記できないか、もう一度見直してみましょう。
その他、画数が多い漢字をそのまま表記すると行間と文字間がつまり、圧迫感を与えてしまう場合もあります。
それを防ぐために複雑な漢字はなるべく平仮名で書くことをおススメします。

 

視覚の面からも読みやすさを高めるためには原稿が完成した後に改めて文章を見返すことが大切です。
けれど、誤字や脱字のような間違いではないためつい見逃してしまうこともあるでしょう。
そのため文章を書き上げた後は文章を俯瞰して「本当にこの文章は読みやすい?」とご自身に問いかけてみてください。
少しでも「見にくいな」と感じたらとことん原因を探ることで視覚的にも読みやすい原稿に近づけることができると思います。

 

記念誌や報告書といったページ数の多い冊子は読むのが大変。行間や時間、平仮名表記や漢字表記など…様々な角度から読みやすくなる工夫を行いましょう。

 

●視覚から感じる“読みやすさ”————————————–
視覚から感じる“読みやすさ”のポイントについて全5回にわたりお話しています。

第1回 視覚から感じる“読みやすさ”「行間について」
第2回 視覚から感じる“読みやすさ”「文字間について」
第3回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名①」
第4回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名②」
第5回 視覚から感じる“読みやすさ”「まとめ編」
—————————————————————————-

 

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・フリーダイヤル:0120―55―8637(「冊子印刷の件」とお伝えください。)
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1つの文章内で、同じ単語を漢字表記と平仮名表記の両方で書くのは避けましょう。読者が違和感を覚える可能性があります。
視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名②」
2017年06月07日
冊子作成日誌視覚から感じる“読みやすさ”

こんにちは、オリンピアの竹田です。
街の中で紫陽花を見かけて、梅雨の季節らしさを感じるようになりました。

前回「漢字と平仮名」をテーマに視覚から感じる文章の読みやすさについて解説しました。
今回は漢字表記か平仮名表記かを決めるポイントを2つお伝えします。

1つの文章内で、同じ単語を漢字表記と平仮名表記の両方で書くのは避けましょう。読者が違和感を覚える可能性があります。

1つの文章内で、同じ単語を漢字表記と平仮名表記の両方で書くのは避けましょう。読者が違和感を覚える可能性があります。

 

(1)漢字は何文字も続かないようにしましょう。
まず前回も言いましたが、漢字ばかりが続くと「読みにくい」や「難しそう」という印象を読者に与えます。
私の場合、漢字が三文字以上続く時は文章を読みやすくするために、あえて平仮名にすることがよくあります。
その際、どの文字を平仮名で表記したらいいかを下記の2つの例文を使って具体的にお話します。

 

例)

(元)御確認頂きますよう、お願い申し上げます。

(修)ご確認いただきますよう、お願い申し上げます。

 

今回は(元)で漢字表記されていた接頭語の【御】と補助動詞の【頂き】を(修)では、平仮名にしました。
(修)の文章の方が、堅苦しさがなく読みやすく感じませんか?
ただ「これは接頭語、こっちは補助動詞」という風にいちいち調べるのは、ちょっと面倒くさいですよね。
そのため名詞と動詞以外を平仮名にするなど自分なりの基準を決めておくと作業がスムーズになりますよ。

 

(2)画数が多い漢字は平仮名にしましょう。
画数の多い漢字は、文字の行間と字間が詰まって見え、圧迫感を読み手に与えてしまう恐れがあります。
そういった漢字は、平仮名で表記することで文章の見た目にゆとりが生まれ、読みやすくなります。
下の2つの例文をご覧ください。

 

例)

(元)空を覆い隠す木々を見上げると憂鬱になる。

(修)空をおおい隠す木々を見あげると憂うつになる。

 

個人差もあるかもしれませんが、画数の多い鬱や覆という漢字、さらには複合動詞である「見上げる」の【上げる】の部分を平仮名にしている(修)の方が柔らかい印象を受けませんか?

 

今回ご紹介した漢字表記か平仮名表記かを決めるポイントは「絶対にこうしなければいけない」というものではなく、あくまで参考程度のもの。
例えば専門性の高い論文などは多くの方が手にするマニュアルや報告書、広報誌などの冊子と違い漢字が多いように感じます。

ですので幅広い方が読まれる冊子を作る場合には、漢字と平仮名のバランスが良い文章を心がけた方が読みやすいはず!

その文章作成に、今回のブログが役立てばうれしく思います。

 

●視覚から感じる“読みやすさ”————————————–
視覚から感じる“読みやすさ”のポイントについて全5回にわたりお話しています。

第1回 視覚から感じる“読みやすさ”「行間について」
第2回 視覚から感じる“読みやすさ”「文字間について」
第3回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名①」
第4回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名②」
第5回 視覚から感じる“読みやすさ”「まとめ編」
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漢字が何文字も続くと、「難しそう」や「読みにくい」という印象を持たれやすくなります。
視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名①」
2017年05月31日
冊子作成日誌視覚から感じる“読みやすさ”

こんにちは、オリンピアの竹田です。
衣替えを前に、長袖にしようか夏服にしようか、着るものに困る時期ですね。

これまで2回にわたり視覚から感じる文章の読みやすさについてご紹介してきました。
最終回のテーマは「漢字と平仮名」です。

漢字が何文字も続くと、「難しそう」や「読みにくい」という印象を持たれやすくなります。

漢字が何文字も続くと、「難しそう」や「読みにくい」という印象を持たれやすくなります。

文章は漢字が多過ぎても平仮名が多過ぎても読みづらくなります。
具体的に、どう読みづらいのか体験してみましょう。

下記の3つの例文をご覧ください。

さて、皆さんは(1)〜(3)のうち、どの文章が読みやすいと感じますか?

さて、皆さんは①〜③のうち、どの文章が読みやすいと感じますか?

 

(1)は、ある表記のルールに沿って文字を漢字にしたり平仮名にした文章です。
個人差もあるかもしれませんが、漢字と平仮名のバランスが良く、読みやすく感じるのではないでしょうか。

(2)は漢字にできる文字は全て変換している文章です。
漢字が多くなると、読み手に堅い印象を与えやすくなる上、見た目が混み合い、読みづらくなる傾向があります。

(3)は全ての文字を平仮名のした文章です。
単語が文章にとけ込んでしまい、意味を拾い上げにくく読みづらく感じませんか?

 

上記の3つの例を通し、漢字と平仮名をどう使い分けて表記するかで読みやすさが変わることが伝わったかと思います。

次回は、例文①で用いた表記のルールについてご紹介します。お楽しみに。

 

●視覚から感じる“読みやすさ”————————————–
視覚から感じる“読みやすさ”のポイントについて全5回にわたりお話しています。

第1回 視覚から感じる“読みやすさ”「行間について」
第2回 視覚から感じる“読みやすさ”「文字間について」
第3回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名①」
第4回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名②」
第5回 視覚から感じる“読みやすさ”「まとめ編」
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どの文章が読みやすいか、一目瞭然ですね。
視覚から感じる“読みやすさ”「文字間について」
2017年05月24日
冊子作成日誌書体視覚から感じる“読みやすさ”

こんにちは、オリンピアの竹田です。
夏のような暑い日が続いていますね。当店のオフィスでは一足先に扇風機を引っ張り出しました。

前回ご紹介した「行間の違いによる読みやすさ」に引き続き、視覚から感じる文章の読みやすさについてお話しします。
今回のテーマは「文字間」。
文字間とは、文字と文字の間隔のことです。

これからお話する文字間も行間と同様に、詰まり過ぎていても、あき過ぎても読みにくくなります。
今回も実際にどう読みにくいのかを見てみましょう。
下の3つの例をご覧ください。

 

どの文章が読みやすいか、一目瞭然ですね。

どの文章が読みやすいか、一目瞭然ですね。

 

(1)は文字間をワードの初期設定のままで打った文章です。
行間の場合でもそうでしたが、ワードが適切だと判断した幅は人によって感じ方が異なるかもしれませんが基本的に読みやすい設定になっていますね。

(2)は(1)よりも文字間を詰めたもの。
文字同士の間が狭いと一文字ずつなぞるように集中して読まないと自分がどこまで読み進めていたか見失いそうになります。
また目を凝らして文字を追っているためか(1)を読むときよりも目が疲れる傾向にあります。

(3)は、(1)よりも文字間をあけたもの。
文字間があき過ぎると文字がぶつ切れになっているように見えるため、視線を意識してずらさなくてはならず、それが読みにくさにつながります。

上記の3つの例を見比べることで文字間の違いで読みやすさが変わることが伝わったのではないでしょうか。

次回は、ひらがな表記と漢字表記についてお話しします。
乞うご期待!

 

●視覚から感じる“読みやすさ”————————————–
視覚から感じる“読みやすさ”のポイントについて全5回にわたりお話しています。

第1回 視覚から感じる“読みやすさ”「行間について」
第2回 視覚から感じる“読みやすさ”「文字間について」
第3回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名①」
第4回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名②」
第5回 視覚から感じる“読みやすさ”「まとめ編」
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文章の読みづらさを実感できましたか?
視覚から感じる“読みやすさ”「行間について」
2017年05月17日
冊子作成日誌書体視覚から感じる“読みやすさ”

こんにちは、オリンピアの竹田です。

突然ですが、「読みやすい」と感じる文章にはいくつかのポイントがあります。
例えば「一文を短くおさめる」「読点を正しく打ち、色々な解釈ができる文章にしない」など…。

数あるポイントの中でも、今回から、視覚から感じる文章の読みやすさについて複数回に分けてお話しします。

今回のお話は「行間」についてです。
行間とは文章の行と行の間のこと。

 

行間は詰まり過ぎても、あき過ぎても文章を読みづらくします。
このように書いてもピンとこない方もいるかもしれません。

論より証拠ということで、実際にどう文章が読みづらいのかを確認してみましょう。

下の3つの例をごらんください。

 

文章の読みづらさを実感できましたか?

文章の読みづらさを実感できましたか?

 

(1)は行間をワードの初期設定のまま打った文章です。
つまりワードが適切だと判断した行間の幅で個人差もあるかと思いますが、確かに程よく行間が空いており読みやすく感じますね。

 

(2)は(1)より行間を詰めたもの。
行間の詰まった文章は、読んでいる行を移る時に自分がどこを読んでいたかを見失いやすい傾向にあります。

 

(3)は(1)より行間をあけたもの。
行間があき過ぎると、行ごとに文章が切れているように見えるため文章の内容が頭に入りにくくなります。

 

上記の3つの例を見比べて、行間の違いによって読みやすさが変わることが伝わったかと思います。

 

次回は、文字間についてお話をします。
乞うご期待。

 

●視覚から感じる“読みやすさ”————————————–
視覚から感じる“読みやすさ”のポイントについて全5回にわたりお話しています。

第1回 視覚から感じる“読みやすさ”「行間について」
第2回 視覚から感じる“読みやすさ”「文字間について」
第3回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名①」
第4回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名②」
第5回 視覚から感じる“読みやすさ”「まとめ編」
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