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スタッフによる冊子作成日誌
- 2017年06月07日
- 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名②」
- こんにちは、オリンピアの竹田です。
街の中で紫陽花を見かけて、梅雨の季節らしさを感じるようになりました。
前回「漢字と平仮名」をテーマに視覚から感じる文章の読みやすさについて解説しました。
今回は漢字表記か平仮名表記かを決めるポイントを2つお伝えします。
1つの文章内で、同じ単語を漢字表記と平仮名表記の両方で書くのは避けましょう。読者が違和感を覚える可能性があります。
(1)漢字は何文字も続かないようにしましょう。
まず前回も言いましたが、漢字ばかりが続くと「読みにくい」や「難しそう」という印象を読者に与えます。
私の場合、漢字が三文字以上続く時は文章を読みやすくするために、あえて平仮名にすることがよくあります。
その際、どの文字を平仮名で表記したらいいかを下記の2つの例文を使って具体的にお話します。
例)
(元)御確認頂きますよう、お願い申し上げます。
(修)ご確認いただきますよう、お願い申し上げます。
今回は(元)で漢字表記されていた接頭語の【御】と補助動詞の【頂き】を(修)では、平仮名にしました。
(修)の文章の方が、堅苦しさがなく読みやすく感じませんか?
ただ「これは接頭語、こっちは補助動詞」という風にいちいち調べるのは、ちょっと面倒くさいですよね。
そのため名詞と動詞以外を平仮名にするなど自分なりの基準を決めておくと作業がスムーズになりますよ。
(2)画数が多い漢字は平仮名にしましょう。
画数の多い漢字は、文字の行間と字間が詰まって見え、圧迫感を読み手に与えてしまう恐れがあります。
そういった漢字は、平仮名で表記することで文章の見た目にゆとりが生まれ、読みやすくなります。
下の2つの例文をご覧ください。
例)
(元)空を覆い隠す木々を見上げると憂鬱になる。
(修)空をおおい隠す木々を見あげると憂うつになる。
個人差もあるかもしれませんが、画数の多い鬱や覆という漢字、さらには複合動詞である「見上げる」の【上げる】の部分を平仮名にしている(修)の方が柔らかい印象を受けませんか?
今回ご紹介した漢字表記か平仮名表記かを決めるポイントは「絶対にこうしなければいけない」というものではなく、あくまで参考程度のもの。
例えば専門性の高い論文などは多くの方が手にするマニュアルや報告書、広報誌などの冊子と違い漢字が多いように感じます。
ですので幅広い方が読まれる冊子を作る場合には、漢字と平仮名のバランスが良い文章を心がけた方が読みやすいはず!
その文章作成に、今回のブログが役立てばうれしく思います。
●視覚から感じる“読みやすさ”--------------------------------------
視覚から感じる“読みやすさ”のポイントについて全5回にわたりお話しています。
第1回 視覚から感じる“読みやすさ”「行間について」
第2回 視覚から感じる“読みやすさ”「文字間について」
第3回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名①」
第4回 視覚から感じる“読みやすさ”「漢字と平仮名②」
第5回 視覚から感じる“読みやすさ”「まとめ編」
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