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スタッフによる冊子作成日誌

2017年12月20日
会社の歴史をまとめた冊子は「記念誌」?「社史」?「年史」?その違いをお教えします!
こんにちは。オリンピア印刷の小島です。 今年も残りあとわずかとなりましたね。 オリンピア印刷はネットショップではありますが、日々お客様のご質問に電話でお答えしています。   例えば、先日はこんな質問をいただきました。  「会社の歴史を冊子にまとめたいと考えていますが、この場合、冊子の名称は記念誌になるのですか?社史になるのですか?」 ふむふむ。確かに、企業や組織の歴史をまとめた冊子は、「記念誌」とも呼ばれるし、「社史」と呼ぶ場合もありますね。   そして、その違いを明確にご存じの方はあまりいらっしゃらないと思います。 なぜなら、その違いに明確な線引きをすることが実は難しいからです。 つまり、「記念誌」や「社史」、加えて「年史」という名称もありますが、いずれの場合も内容に関してはさほど違いがないのです。 どの冊子も、企業や組織の節目の年、あるいは何らかの記念すべきタイミングに、自らの歩みを振り返ったり業績をアピールした内容のものですからね。 ただ、「さほど」違いがない、ということは「ちょっと」は違いがあるということ。 その少しの違いが、それらの名称の違いに関係しているので、簡単にご説明したいと思います。    まずは「年史」。 これは企業や学校などの組織が、スタートしてから区切りのよい年に、それまでの軌跡を振り返って発行する冊子の名称です。 そのためタイトルは「00周年史」あるいは「00年史」などとされることが多いですね。    そのためタイトルは「00周年史」あるいは「00年史」などとされることが多いですね。   次に「社史」は、読んで字の如く「会社の歴史」を掲載したものです。 なので、企業が発行したものに限られます。 この社史は、年史と同じく「設立00周年」とか、「創立00周年」といった区切りのよい年につくられる他、「代表者の交替」や、あるいは「上場を記念して」などなど、様々なタイミングでつくられています。 つまり、「年」史ではないので、どんなタイミングでつくっても問題ないし、逆に、ちょうど00周年というタイミングでつくられれば、「社史」とも「年史」とも呼べるのです。   最後に「記念誌」。 これは、企業や学校組織が何かを記念してつくる冊子です。 何らかの業績を称えたり、何周年という区切りを祝ったり、あるいは関係者の受賞を寿いだり、様々な動機でつくられる冊子を包括した、一番意味の広い冊子といえるでしょう。 社史や年史との一番の違いは、「史」とついていないことから分かるように、特にそれまでの歩みを振り返った内容でなくても問題ないということです。   以上が、「社史」「年史」「記念誌」の違いに関する簡単な説明でした。 ではここで、冒頭の質問を振り返ってみましょう。 「会社の歴史を冊子にまとめた場合、冊子の名称は記念誌ですか?社史ですか?」という質問でしたね。 もうお気づきだと思いますが、これだけの情報では正確にはお答えできません。 実際私も、「その冊子は、御社の節目の年に発行される予定でしょうか?」とお聞きしました。 すると「来年の創立30周年を記念してつくりたいのです」とのこと。 はい、これでもう分かりましたね。   「会社」の「創立30周年」を「記念」してつくられる「歴史を振り返った」冊子は、「社史」でもあり、「年史(周年誌)」でもあり「記念誌」でもあるのです! ですので、あとはお客様のご意向次第。 「これまでの30年の歴史」という部分にスポットを当てた内容にするなら「社史」「年史(周年誌)」に分類されるでしょうし、来年の「創立30周年」を祝う内容が主ならば、「記念誌」の方がフィットするかもしれません。   いかがでしょう。 冒頭で「明確な線引きが難しい」、「さほど違いがない」とお伝えした理由がお分かりいただけましたでしょうか。 このように、それぞれの範疇が重なりあっているため、内容や見方によって名称は変わってしまうのです。   よくいただくこの質問、電話やメールでご説明することに若干の難しさを感じていたため、こうして文章でまとめてみました。 こうした質問以外にも、記念誌や社史をつくりたいとお考えのご担当者様は、ぜひ一度オリンピア印刷にご相談ください。 初めての方でも、ご納得いただける冊子を製作できるよう、しっかりサポートさせていただきます。  
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