スタッフによる冊子作成日誌
よくわかる「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の違い2―オフセット印刷機について―
暦の上で立春、春ということですが、 ますます寒くなる2月。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
オリンピア印刷の橋本です、こんにちは。
前回、よくわかる「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の違い1-仕組み編をアップしました。
今回は「オフセット印刷機」の仕組みを詳しく紹介したいと思います。
初めてオフセット印刷機を見た際「なんて大きいのだろう」と思いました。
高さ2~3メートル、全長10メートルくらいはあるんじゃないでしょうか。
人が余裕で乗れるくらいですから。 カラープリンタ程度のものを考えていた私にとってかなり衝撃でした。
微細な印刷を表現するために、振動を抑える必要があるため重力もかなりあります。
鉄の塊といっても過言ではありません。
「オフセット印刷」は、実は、紙にインクを印刷していません。
前回の説明で、「版画」を取り上げましたが、実はもう少し複雑なんです。
まず版にインクを載せる
↓
ブランケットにそのインクを写し取る
↓
写しとったブランケットのインクを紙に載せる
という3段階でインクが転写されていきます。
まず、版を作成します。
ここでインクが載るところと載らないところが分かれます。
次に版をオフセット印刷機にセットします。
版にインクが載るのですが、載らないところは「水」が流れます。
水と油は混ざらないという性質がここで利用されています。
「インク」は油のため、インクが載らないところに水が流れています。
版は、親水性が高くなるような工夫がされています。
そして、水が流れないところに、インクが載るという仕組みです。
そのインクを「ブランケット」といわれるスポンジのようなものに写しとります。
その後「ブランケット」から紙にインクを転写するのです。
1回だけ転写する場合、版は印刷する絵柄と逆になります。
ハンコは1回だけ転写するので、ハンコを見ると左右逆ですよね?
オフセット印刷は2回転写するため、版は印刷する絵柄と同じ柄になっているんです。
そうやって絵柄を間違えないような工夫がされているのです。
<オンデマンドとオフセットの比較シリーズ>
- よくわかる「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の違い1—しくみ編—
- よくわかる「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の違い2—オフセット印刷機について—
- よくわかる「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の違い3—オンデマンド印刷機について—
- よくわかる「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の違い4—価格編—
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オリンピア印刷株式会社
2015年02月17日