スタッフによる冊子作成日誌

これで精度が段違い!校正のコツ

今回のテーマは、「校正」です。
校正は、原稿を書き上げたあとには欠かせない、とても重要な作業です。
校正をしっかりしておかないと、間違いに気づかず、そのまま印刷されてしまう…ということも起こりかねませんからね。
とは言え、原稿の中の間違いにはなかなか気づきにくいのも事実。

そこで校正の精度が上がるコツやヒントについて紹介いたします。

目次
「校正」とは?原稿作りの最終段階
校正の精度を上げる3つの方法とは?
校正にも使える?オリンピア印刷ならでは!無料の印刷サンプル送付サービス

「校正」とは?原稿作りの最終段階

校正とは、本来は「仮に刷った印刷物と元の原稿を比べ、文字や色などの不備を正すこと」を言います。

ただ、一般的には、「原稿に誤字や脱字、不適切な表現など、間違いがないかどうかチェックすること」という意味で使われていますね。
ということで、一般的な校正の意味を前提として、その際のコツやヒントについてお話しします。

せっかく冊子を作るなら、誤字脱字のない、完成度の高い冊子にしたいものですよね。

校正の精度を上げる3つの方法とは?

 

そこで紹介したいのが、校正の精度が上がるとっておきの方法です。
その1「原稿を印刷して、紙の状態でチェックする」
その2「一字ずつに区切って読んでいく」
その3「音読しながら校正する」

校正の精度を上げる、その1「原稿を印刷して、紙の状態でチェックする」

「え、そんなことで精度上がるの?」
とお思いの人もいるかもしれませんね。
ですが、考えてみてください。
ExcelやWord、PDFなど、パソコンで作ったデータを校正する場合、目で文字を一つひとつ追っていくと同時に、画面をスクロールする、という別の動作もしなくてはいけませんよね。
すると、いくら注意しながら目で文字を見ていても、集中が途切れがちになるんです。

あるいは、スクロールしすぎてどこまでチェックしたか見失って、時間が余計にかかってしまうハメにもなりかねません。
さらには、データを不用意にいじってしまって上書き保存してしまう…などの
うっかりミスにつながる危険性もあります。

その点、紙に印刷して校正をすると、ペンで書き込みながら一字一字追いかけやすくなり、その分集中できて、間違いに気づきやすくなります。
途中で校正作業を中断するときも、データそのものに手を加えないのでデータの書き換えや消去など、保存のミスも防げる…というわけです。

しかも、原稿を別の紙に印刷することで、画面の状態より冊子に近く、実際に読者が読む時と同じような感覚で目視できる利点もあります。

パソコンのディスプレイをじっと見続けると、眼が疲れて苦痛を感じることも。紙での校正なら、眼の負担が軽減できるメリットもありますよ。

パソコンのディスプレイをじっと見続けると、眼が疲れて苦痛を感じることも。紙での校正なら、眼の負担が軽減できるメリットもありますよ。

校正の精度を上げる、その2「一字ずつに区切って読んでいく」

今回ご紹介する方法は…おっと、その前に、まずは挨拶がありますので、お伝えします。

「みさなま このブグロを 読んでくさだって まとこに あがりとうござまいす。これらかも どぞうよしろく お願いいしたます」

…読んでみて、違和感はありませんでしたか?
この挨拶文、実はところどころ、文字の順番が入れ替わっているんです。
文字が前後逆になっているのは、以下の赤字の部分です。

「みさなま このブグロを 読んでくさだって まとこに あがりとうござまいす。これらかも どぞうしろく お願いいしたます」

実は、人の脳内には、多少の間違いがあっても「きっと、こういう内容だよね」と補完して理解する機能があります。
例えば、この挨拶文ですと、「みさなま」の「み」と「ま」、つまり、単語の始めの文字と終わりの文字を手がかりに、「みなさま」という単語が脳内で補完されてしまうんですね。

ですので、文章に何気なく目を通しているだけでは、このように誤字や脱字を見落としてしまいがちなんです。
そんなわけで、校正の精度を上げるには「文章や単語として読むのではなく、一字ずつに区切って読んでいく」という方法が有効なんです。

 

校正時は、「み/さ/な/ま/…」と、一字一字区切って印をつけながらと読んでいくと、間違いに気づきやすくなります。脳内補完に惑わされないよう気をつけて!

プリントした用紙に、一字一字区切って印をつけながらと読んでいくと間違いに気づきやすい

校正時は、「み/さ/な/ま/…」と、一字一字区切って印をつけながらと読んでいくと、間違いに気づきやすくなります。脳内補完に惑わされないよう気をつけて!

何を今さら…と思ってしまいがちですが、先程の挨拶文で文字が入れ替わっている箇所は、なんと10箇所!こんなに間違いがあってもつい読めちゃうんですから、いかに私たちが間違いに気づきにくいか…ということに気づけたのではないでしょうか(ややこしいですね・笑)。

脳内補完で「つい」間違いを見落としてしまわないよう、一字一字、きっちりと校正していきましょう。

校正の精度を上げる、その3「音読しながら校正する」

「音読しながら校正する」です。

声を出す行為は眠気覚ましにも効果的だそうです。
「文字を目で追っていると、ついぼんやりしてしまう…」という方にも、音読しながらの校正はおすすめですよ!

声を出して読み上げるのは手軽でおすすめな方法です。

声を出して読み上げるのは手軽でおすすめな方法です。

音読しながらの校正をお勧めする理由は、大きく3つあります。
まず1つ目は、「文字への集中力が増加するから」です。
普段、文章を黙読していると、じっくり読まずについ先へ先へと進んでしまうことはありませんか?
校正をする時も同じで、目だけで文字を追うと無意識に流し読みしてしまい、間違いを見逃してしまいがちです。
一方で、文章を声に出して読むためには、一字一字しっかり読み取らなくてはいけません。
よって、黙読で校正する時より慎重に、集中して文字を見ることになり、
文字の間違いに気づきやすくなるんです。

2つ目は、「視覚と聴覚の両方でチェックできるから」です。


黙読で校正する時には、目で見て、つまり視覚で文章を認識します。
音読しながら校正すると、文字を音で聞く行為が加わります。
つまり、視覚と聴覚、2つの違った感覚から情報が入ってくるので、片方だけでは見逃しやすい間違いにも気づきやすくなり、より校正の精度が上がる傾向にあるんです。

そして3つ目は、「文章の流れを把握しやすくなるから」です。
文章を声に出して読み、自分で聞き取ると文章の流れを、音として把握できます。

すると、「この言い回し耳慣れないけど、本当に合ってるのかな」「この単語にこの単語をつなげると不自然に聞こえるな」など文章の流れのおかしな部分に気づきやすくなるんです。
そこから、文章の組み立ての間違いが発覚したり、あるいは、間違いとまではいかなくても「ここは書き直したほうが、より読みやすいのでは」など文章をもっと読みやすくするための改善点が見つかったりします。
つまり、単語レベルの校正では分かりにくい、文章全体の校正につながるわけですね。
このように、音読による校正にはいろんなメリットがありますので、ぜひ、お試しください。

校正にも使える?オリンピア印刷ならでは!無料の印刷サンプル送付サービス

オリンピア印刷では、実際の冊子の出来上がりをイメージしていただくために印刷サンプルを送っています。
この印刷サンプルが校正にもお使いいただけるんです。
無料で紙の印刷サンプルを2部

オリンピア印刷では、お客様にご入稿いただいたあと、なんと無料で紙の印刷サンプルを2部お送りしております。
印刷サンプルとは、お客様が入稿していただいた原稿を紙で校正していただくためのお試し印刷のサービスです。
すでに紙に印刷して、あとは綴じるだけの状態で送られてくるこの印刷サンプル、とても校正に便利なんです。
しかも間違えに気付いた後の修正データは2回まで差し替え無料!

▶︎印刷サンプルについて
https://www.sasshi-insatsu.com/about_print_samples/

入稿後に専門スタッフがチェック

しかも、専門のスタッフがお客様のデータに目を通しています。
原稿と印刷用データに変換したあとのレイアウトチェックが主目的なのですが、細かい間違いを見つけることが多いです。
やはり第3者の目は大事ですよね。

https://www.sasshi-insatsu.com/data/#data05

冊子を作るのになんと心強いサービスなのでしょうか。
他にも不明な点がありましたら何なりとお問合せください。

●問い合わせ先はこちら●
・フリーダイヤル:0120―55―8637(「冊子印刷の件」とお伝えください。)
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オリンピア印刷株式会社

2017年04月24日

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