スタッフによる冊子作成日誌

写真集製作の過程をご紹介「修正②用紙の厚さ」

こんにちは、オリンピアの青木です。

前回に引き続き、写真集の修正内容をご紹介します。
今回、お話するテーマは用紙の厚さについて。

詳しい内容に入る前に用紙の厚さの単位についてお話ししましょう。

紙の厚さは「45kg」や「180kg」という風に表記されます。
なぜ紙の厚さの単位が「kg」なのかと言うと、紙は実際に厚さを測るのではなく「用紙1000枚分の重さが何㎏になるか」を厚さの目安としているのです。
「用紙1000枚」を1連という単位で表すことから、1000枚の重さ(紙の厚さ)のことを「連量」といいます。
同じ種類の紙なら、「連量」が多いほど厚いのです。
(紙1m²あたりの重量で厚さを判断する坪量という方法もあります。)

さて、次に私が希望した紙の厚さについてお話しします。
最初、私は表紙の厚さを225kg、本文用紙の厚さを135 kgにしたいと思っていました。

225kgはオリンピアで選べる紙の中で最も厚みがある紙、135kgは厚手の模造紙と同じくらいの厚さがあります。
上記の仕様にしたいと思った理由は、分厚い紙を使うことで書店に売っているような丈夫で見栄えの良い写真集を作りたかったからです。

けれど、希望した仕様で冊子をつくるには大きな問題が2つありました。

① 表紙用と本文用の紙が異なる種類なので印刷後の発色が異なる可能性があること。
②表紙に設定している紙は、ページ数が少ない私の写真集には厚すぎてめくりにくくなる恐れがあること。
(冊子の大きさやページ数などによってはめくりにくさを感じない場合もあるようです。)

①や②のような問題が起こることを避けたかったので残念ですが用紙の厚さを変更することに。
新たに決めた表紙に使う用紙の厚さは135kgです。
本文用紙と厚さを揃えることで、表紙と本文の発色を合わせ、ページもめくりやすい仕様にしました。

ページがめくりにくい本は、次第に読むことが面倒になってしまう可能性があります。そうならないよう、さまざまな角度から読者の方の読みやすさを追求しましょう。

ページがめくりにくい本は、次第に読むことが面倒になってしまう可能性があります。そうならないよう、さまざまな角度から読者の方の読みやすさを追求しましょう。

私が用紙を厚いものすることで「冊子を丈夫で、見栄えの良いものにしたい」と思ったようにお客様にもさまざまな希望があるかと思います。
けれど、用紙がかた過ぎたり逆に柔らかすぎたりして読みやすさや耐久性に問題が生じることもあります。

自分がつくりたい冊子に最適な紙の厚さが分からない時はオリンピアのスタッフにご連絡ください。
きちんとアドバイスをさせていただきます。

 


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2017年09月13日

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