スタッフによる冊子作成日誌
[冊子印刷の豆知識]冊子や本の名称についてー部分編3 上製本(ハードカバー)ー
皆さま、こんにちは。オリンピア印刷の橋本です。
7月に突入しましたね!2015年もはや半年が終わりました。後半もがんばりましょう。
冊子の各部分の名称について、数回にわたってご説明しました。
名称シリーズは、今回で一旦終了します。
ラストにふさわしい(?)マニアックな箇所にせまります!
まずはこちら。
表紙の内側の、背の部分に布があるのが見えますでしょうか?
この部分を「花布(はなぎれ)」と言います。
「ヘッドバンド」、略して「ヘドバン」と言うこともあります。
元々は補強として、最近では飾りとして付けられることが多いです。
続きましては、この部分。
先程の、花布の画像にも写っている、ひも状のもの。
こちらは「栞(しおり)」、別名「スピン」です。
その名のとおり、冊子を読む時に栞として使える部分ですね。
かっこいい名称が続きますが、いよいよトリを飾るのはこの部分!
画像では下側を写していますが、表紙の小口側の上下にある部分… ここの名称は、ずばり「角(かど)」です。
そのままですね!(笑)
ちなみにこの画像をよく見ると、 ちょっと内側に曲がっているというか、 削れているというか、よれているようにも思えませんか? …そうなんです、角の部分は、 当たったりこすれたりすることが多くて、傷みやすいんです。
そこで、「角丸(かどまる)」「丸隅(まるすみ)」と言って はじめから丸く仕上げる加工や、 革やクロスを貼る「角革(かどかわ)」、金属を貼る「角金(かどかね)」という補強をしたりする装丁もあります。
もちろん他にも、お好みや目的にあった製本を ご提案いたしますので、お気軽にご相談くださいね!
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オリンピア印刷株式会社
2015年07月03日