スタッフによる冊子作成日誌

タテ書き・ヨコ書き


日本語はタテ書きでもヨコ書きでも、ページを作成することができるめずらしい言語です。 実際に冊子の原稿を作成する際、タテ書きにしようか、ヨコ書きにしようかお悩みのことはありませんか? タテ書きとヨコ書きの違い、使われるシーンを紹介します。

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タイトル:明朝体 70pt/サブタイトル:明朝体 25pt/名前:明朝体 30pt
表紙のちょこっとデザイン【レイアウト編6】「タイトルの縦書きレイアウトと横書きレイアウト」
2016年06月24日
冊子作成日誌タテ書き・ヨコ書き表紙構成デザイン書体

こんにちは。
デザイナーのいのせです。

蒸し暑い日が続いていますが、みなさんは体調をくずされていませんか?
ニュースなどを見ていると、今年の夏も昨年に引き続き猛暑となるようです、、、
今から暑さに負けないように体調を整えておきたいですね。

では、本日のブログです。
今日はタイトル文字の「縦書き」「横書き」レイアウトの基本パターンをご紹介します。

私は普段、冊子などのレイアウトやデザインをつくる仕事をしているのですが、ときどき表紙をつくる際、タイトル文字を「縦書き」にするか「横書き」にするかを考えることがあります。

基本、表紙のレイアウトだけを考えるのであれば、「右開き」の冊子であろうが、「左開き」の冊子であろうが「縦書き」「横書き」どちらのレイアウトでもかまわないと思います。

どちらかというと冊子の「内容」や、タイトルの「文字」、めざす表紙の「雰囲気」によって使い分けると良いと思います。

例えば、「俳句集」の表紙をつくると

タイトル:明朝体 70pt/サブタイトル:明朝体 25pt/名前:明朝体 30pt

タイトル:明朝体 70pt/サブタイトル:明朝体 25pt/名前:明朝体 30pt

 

 

俳句で「横書き」のイメージはあまりしないので、「縦書き」の方がしっくりきていますね。

また、「俳句集」からは筆のイメージを連想しますので、タイトル文字も筆のような書体(フォント)にするとさらに雰囲気がでてきます。

タイトル:行書体 90pt/サブタイトル:行書体 30pt/名前:行書体 33pt

タイトル:行書体 90pt/サブタイトル:行書体 30pt/名前:行書体 33pt

 

 

では、次に「報告書」の表紙をつくると

タイトル:明朝体 45pt/サブタイトル:明朝体 25pt/企業・団体名:ゴシック体 18pt

タイトル:明朝体 45pt/サブタイトル:明朝体 25pt/企業・団体名:ゴシック体 18pt

「報告書」では「横書き」にすることが多いですね。
タイトルの文字数も長いものが多いので、「縦書き」にするとすごく読みづらく、レイアウトも難しくなってきます。

私はレイアウトする時に、日頃常に気をつけていることの1つに「らしさ」があります。
「俳句集らしさ」、「情報誌らしさ」「写真集らしさ」などなど・・・

 

表紙をつくる前に同じジャンルで、世間に出回っている表紙がどんなレイアウトが一般的なのか(素敵に思うのか)を一度「調査」してみるのも良いかもしれません。
ちなみに私は、ほとんどの場合まず「調査」からはじめています♪

 

 

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ポスターやチラシはヨコ書きが多い。
冊子の「タテ書き」と「ヨコ書き」の特徴〜ヨコ書き編〜
2015年06月09日
冊子作成日誌綴じ方タテ書き・ヨコ書き

最近雨が多いですが、皆さまいかがおすごしでしょうか。
天気予報は見ない私ですが梅雨の時期だけは気になって見ています。
晴れ間に洗濯がしたいオリンピア印刷の橋本です。

前回、タテ書きの特徴についてお話ししましたので、今回はその続き。
ヨコ書きの特徴についてお話しします。

ちなみにタテ書きは、新聞や小説、国語の教科書の本文のように、見た目に格式を持たせたい場合や、文章をしっかり読ませたい場合に多く使われているってお話でしたね。

▶冊子の「タテ書き」と「ヨコ書き」の特徴〜タテ書き編〜
https://www.sasshi-insatsu.com/

ではヨコ書きについて。

もともと、タテ書き文化だった日本にヨコ書きが本格的に登場し始めたのは、明治前後のことだそうです。
鎖国が終わって外国の文化が入ってきた時に、ヨコ書きの書籍なんかもたくさん入ってきたんでしょうね。

それを考えると、ローマ字やカタカナ語、算用数字はヨコ書きの方が読みやすいといわれるのも、当たり前と言えば当たり前。
どれも欧米から輸入されたものですから。

タテ書きの文字に見慣れていた当時の日本人は、左から右ヘと横書きされている文章を見てビックリしたことでしょう。
「どうやって読むんだこれ!」みたいな・・・。

その後、ヨコ書きが庶民の間でも一般的になったのは第二次大戦以降といわれています。

そして現在。
具体的にはポスターやチラシ、カタログやリーフレットなどの文章、または、子ども向けの冊子、絵本といった、気軽に読める短文のものによく使われている印象です。
ポスターやチラシのほか、写真点数の多いカタログの文章などもヨコ書きがよく見られます。

ポスターやチラシはヨコ書きが多い。

ポスターやチラシはヨコ書きが多い。

写真点数の多いカタログの文章などもヨコ書きがよく見られます

写真点数の多いカタログの文章などもヨコ書きがよく見られます

 

さらに、確実にヨコ書きが多いのが、今ご覧になっているウェブ媒体!

もともとフランクな内容、短い文章、カタカナ語やローマ字が多い媒体ですし、パソコン画面は視認性(見やすさ)が紙媒体に比べると高くないため、気軽に読めるヨコ書きが適しているのでしょう。

小説もケータイ小説はヨコ書きでしたし、新聞でさえウェブではヨコ書きですからね。

ではこの辺りでヨコ書きの特徴をまとめると、

●ローマ字やカタカナ語、算用数字が読みやすい
●短文が読みやすい
●ウェブ媒体と相性が良い

オリンピアの製作事例では、
>> 小冊子・ハンドブック
https://www.sasshi-insatsu.com/handbook/

>> テキスト・問題集・教科書・練習帳
https://www.sasshi-insatsu.com/workbook/

>> マニュアル・取扱説明書
https://www.sasshi-insatsu.com/manual/

>> 絵本
https://www.sasshi-insatsu.com/picturebook/

などが挙げられます。

タテ書きの回でもお話ししましたが、もともとタテ書きが多かった会社案内や社史なども、最近ではヨコ書きが増加中。

このまますべての文章がヨコ書きになったらどうしよう!
などとタテ書き派の私はいらぬ心配をしていますが、冊子や書籍を製作される時は、これまでのご説明を参考にして、自由にタテ書きヨコ書きを決めてくださいね。

 

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挨拶やお礼の手紙なども、タテ書きにすると“デキルる人”な印象に…?
冊子の「タテ書き」と「ヨコ書き」の特徴〜タテ書き編〜
2015年06月01日
冊子作成日誌綴じ方タテ書き・ヨコ書き

こんにちは。オリンピア印刷の橋本です。
ブログを更新してる最中に地震があり、ひやっとしました。
インターネットの画面とにらめっこしながら仕事をしているので、すぐに地震速報を調べました。
どうやら震度1だったようです。
ついつい先延ばしにしてしまいますが、やっぱり備えが第一ですね。

ところで、以前のブログで、冊子の「右綴じ」と「左綴じ」の特徴についてご説明しましたが、覚えていらっしゃいますでしょうか。
覚えていない方は、こちらでご確認ください。

▶冊子印刷で気になる「右綴じ」と「左綴じ」のヒミツ!? 
https://www.sasshi-insatsu.com/diary/

基本的に「右綴じ=タテ書き、左綴じ=ヨコ書き」が適しているって結論でしたが、そうすると、「じゃあタテ書きとヨコ書きにはどんな特徴があるの?」
…って話になりますよね?
そこで、タテ書きとヨコ書きの特徴を2回にわたってご紹介したいと思います。

まずは、タテ書きについて。
前回もお話ししましたが、もともと日本語はタテ書きの言語。
これは漢字文化圏の特徴です。

一説によると、漢字は天から降ってきたものだから上から下へ書くようになったとも。
当時の人々にとって文字や言葉は、神様から贈られたと考えるほど大切なものだったのでしょうね。
(歴史好きとしては感慨深いお話です!)

挨拶やお礼の手紙なども、タテ書きにすると“デキルる人”な印象に…?

挨拶やお礼の手紙なども、タテ書きにすると“デキルる人”な印象に…?

他にも色々な説があるようですが、事実、日本では伝統的にタテ書きが多く使われてきました。

現在では、新聞や小説、国語の教科書の本文のように、見た目に格式を持たせたい場合や、文章をしっかり読ませたい場合にタテ書きが多く使われているようです。

また、タテ書きで書かれた日本語はヨコ書きのものよりも文字が映え、美しく見えるのだとか。

この辺りでタテ書きの特徴をまとめますと、

●長文が読みやすい
●カッチリした雰囲気になる
●日本語がきれいに見える

オリンピアの製作事例では、

▶記念誌・社史・周年史
https://www.sasshi-insatsu.com/memento/

▶俳句集
https://www.sasshi-insatsu.com/haiku/
といったところでしょうか。

でもこの特徴や製作事例、あくまでもセオリーであってルールではありません。

実際、社史や会社(学校)案内といった、これまではタテ書が主流だった冊子もヨコ書きで製作されるケースが最近では増えてきています。
きっと、対象読者である社員や高校生たちがヨコ書きに見慣れてきているからでしょうね。

ですから、ひとつの基準として参考にしていただければと思います。

では次回、ヨコ書き編に続きます!

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右とじは右側が綴じられているので右に開きます。
冊子印刷で気になる「右綴じ」と「左綴じ」のヒミツ!?
2015年05月25日
冊子作成日誌製本綴じ方タテ書き・ヨコ書き

オリンピア印刷の橋本です、こんにちは。
今日は夏日のようです。衣更えの前に夏日があるなんて…。
早く会社でも半袖が着たいですね。

先日、お客様からこんなご質問がありました。
「パンフレットをつくる時は、右綴じと左綴じ、どちらがいいのでしょう?」と。

確かに、実際に制作するとなると、今まで気に留めていなかったことが気になってきますよね。

ちなみに「右綴じ」と「左綴じ」の違いはこんな感じです。

右綴じは右側が綴じられているので右に開きます。

右綴じは右側が綴じられているので右に開きます。

左綴じは左側が綴じられているので左に開きます。

左綴じは左側が綴じられているので左に開きます。

では、実際問題どちらがいいのでしょうか?
その答えは……

どちらでも「自由」です。
綴じる方向で値段やつくり方が変わるわけではないので、自由に決めてください!

……と言い切ってしまうと、今日のブログが終ってしまうので、もう少しご説明を。

自由であることは間違いありません。
でも冊子づくりにおいて「右綴じ」か「左綴じ」かを決めるセオリーがあるのも事実なんです。

ズバリそのセオリーとは
「本文がタテ書きか、ヨコ書きか」ということ!

本文がタテ書きであれば「右綴じ」の方が見やすく、ヨコ書きであれば「左綴じ」の方が見やすいのです。

なぜだか分かりますか?
これには文章を読む時の「目の動き」が関わっています。

タテ書きなら下の写真の矢印のように、全体的に誌面の「右から左」へ目が動きます。
それなら、次のページへ進む時には右側にめくった方が自然ですよね。
ここで逆にめくると、目線が飛び、見にくくなってしまいます。

タテ書きの誌面

タテ書きの誌面

ヨコ書きならもちろんその反対。
左側にめくっていった方が自然で、目線の動きにストレスがかからないのです。

ヨコ書きの誌面

ヨコ書きの誌面

というわけで、基本的には「タテ書き=右綴じ、ヨコ書き=左綴じ」といわれています。

でもこれ、決してそうしなければならないというものでもありません。

実際、本屋さんで雑誌や書籍を見ていただければ分かると思いますが、左綴じの雑誌の中にタテ書きの部分があったり、その逆もチラホラ……。
中には1冊の本の中で日本語バージョンの右綴じ、裏をむければ、英語バージョンの左綴じという強者もいます。

もともと日本語はタテ書きの文化なので「右綴じ・タテ書き」がほとんどでしたが、カタカナ語やローマ字の日常化、タイプライターやワープロといったアイテムの浸透などにより、次第にヨコ書きが増えていったようです。

英語と違って日本語はタテヨコどちらでも表現が可能ですから、ヨコ書きに対応できたんですね。
その結果、一冊の中でタテ書きとヨコ書きが同居することも珍しくなくなったようです。

ぜひ一度、本屋さんでいろいろな雑誌や書籍を眺めてみて下さい。
タテ書きとかヨコ書きとかいろいろなレイアウトがあると思います。
その上で改めてご自身のつくりたいものをイメージしてみてください。
きっと、答えが浮かんでくるはずです。

それでもどっちがいいか分からない、というお客様は遠慮なく弊社までご相談ください。
つくりたい内容、デザインイメージにあわせて、最適なアドバイスをさせていただきます。

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