スタッフによる冊子作成日誌

豆知識


冊子の名称や用語解説など、冊子に関するちょっとした豆知識を紹介します。

本
[冊子印刷の豆知識]冊子や本の名称について―表紙編―
2015年06月12日
冊子作成日誌名称豆知識表紙

こんにちは。オリンピア印刷の橋本です。
会社の近くで紫陽花が咲き始めていました。紫陽花は咲きはじめから段々色が変わっていきますよね。
そのことから「七変化」「八仙花」とも呼ばれるそうです。

咲きはじめの紫陽花。まだ青々しいですね。

さて本日は名称シリーズ第2弾。
前回、冊子の綴じ方にまつわる様々な名称についてご紹介しました。
今回は、表紙にまつわる名称をご説明したいと思います。

▶[冊子印刷の豆知識]冊子や本の名称についてー綴じ方編ー

…突然ですが、皆さんは「表紙」と聞くと、冊子のどの部分を思い浮かべますか?

本

例えば、この本の場合。
本を置いて開く時に上に来る部分を、思い浮かべるのではないでしょうか。

「表紙」「表表紙」「表1」といいます

この部分ですよね。

タイトルが入っていて、平積みにした時に見える、冊子の顔とも言える部分。
単に「表紙」と呼ぶ場合もありますし、 「表(おもて)表紙」とも呼びます。
業界用語で「表1」ということもあります。

…なのですが、実は、他にも「表紙」と名のつく部分があるのです。

「表表紙ってことは、裏もある?」

勘のいい方はお気づきかも知れませんね。
「裏(うら)表紙」という名称は、耳にしたことのある方も多いと思います。

冊子を平積みにした時に、下になる部分ですね。
表表紙を正面とした場合の、後ろから見た部分。

「裏表紙」「表4」といいます

「裏表紙」「表4」といいます

ここが「裏表紙」で「表4」とも言います。

そして忘れちゃいけないこの部分! タイトルがここにも!

「背表紙」といいます

「背表紙」といいます

前回のブログでも触れた、綴じの部分を「背表紙」と言います。
この背表紙、冊子作りにおいては意外な重要ポイントなんです。
なぜかと言うと… 冊子を本棚に立てて収納すると、表紙が見えず、背表紙だけが見える状態になりますよね。

もし背表紙に何も書かれていなかったら?
—そう、タイトルが見えなくて、冊子の内容が分かりにくくなってしまうんです!
ですから、背表紙にもタイトルを入れることはとっても大切。
そのあたりも踏まえて、冊子作成の際にはぜひご相談ください。

 

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こちらは中とじ。ページ数の少ない雑誌などでよく見かけます。
[冊子印刷の豆知識]冊子や本の名称について―綴じ方編―
2015年06月05日
冊子作成日誌綴じ方名称豆知識

こんにちは。オリンピア印刷の橋本です。

ようやく週末ですね。皆さまいかがおすごしでしょうか。

以前のブログでは、「上製本」と「並製本」の違いについてご紹介しました。

▶[冊子印刷の豆知識]冊子や本の名称についてー製本編ー

https://www.sasshi-insatsu.com/diary/

その中で、少〜しだけ「綴じ方」についてお話しました。
「無線綴じ」「あじろ綴じ」…など、耳慣れない単語が出てきて、 「え?え?何?」と思われたかもしれません。
そこで今回は「綴じ方」について簡単にお話しします!

綴じ方は、大きく分けると2種類。
接着剤を使う「無線綴じ」と、綴じ糸や針金を使う「有線綴じ」があります。

まず、無線綴じは背表紙の部分に、接着剤を塗って綴じる方法です。
がっちり綴じられるので、ページ数の多い冊子に使われることが多いです。

無線綴じの本を上から見た写真です。接着剤が見えますね。

無線綴じの本を上から見た写真です。接着剤が見えますね。

中でも、背の部分にスリットを入れて、接着剤をより深く浸透させる方法を「あじろ綴じ」と呼びます。

一方、有線綴じは、糸で綴じる「糸かがり(綴じ)」や 針金で綴じる「針金綴じ」があります。
さらに「針金綴じ」には、冊子を折って閉じた状態で 背の部分に上から針金を通す「平綴じ」と、 本を開いた状態で真ん中から針金を通す「中綴じ」があります。
見開きやすく、読みやすいのがメリットです。

こちらは中綴じ。ページ数の少ない雑誌などでよく見かけます。

こちらは中綴じ。ページ数の少ない雑誌などでよく見かけます。

並製本
(ソフトカバー)
無線綴じ 無線綴じ・
あじろ綴じ
「無線綴じ」は糸や針金を使わずに、背をホットメルト(接着剤)で綴じる方法です。
最も一般的な綴じ方です。
背にスリットを入れて接着剤をより浸透させ、強度をあげる方法を「あじろ綴じ」と言います。無線綴じとあじろ綴じは同じ見た目をしています。
無線綴じの図
有線綴じ 中綴じ 表紙と中身を重ねて開き、背になる部分を針金で綴じる方法です。
ページ数が少ないフリーペーパーやカタログによく用いられます。
中綴じ
平綴じ 背の端から5mm程度内側の部分を、針金やホチキスでとめる方法です。
中綴じ

上製本
(ハードカバー)
有線綴じ 糸綴じ
アジロ綴じなど
冊子の中身となる、本文を綴じた束(つか)を作り、束の上に芯となるボール紙に紙やクロスを貼った表紙をかぶせて、製本したもの
記念誌や写真集などによく使われます。
上製本(ハードカバー)

有線綴じと無線綴じ、どんな冊子をつくるのか、目的に合わせた使い分けをご提案いたしますので、お気軽にお問合せください。

▶ 無線とじ(くるみ製本)で選べる基本仕様について詳しくはこちら
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上製本(ハードカバー)の表紙
[冊子印刷の豆知識]冊子や本の名称についてー製本編ー
2015年05月29日
冊子作成日誌仕様名称豆知識

来週からはいよいよ6月ですね。衣更えはもう済みましたか?
オリンピア印刷の橋本です。こんにちは。

今回は、製本する時に知っておくと便利な冊子に関わる名称についてご説明します。
本の部位や用紙にまつわる名称などさまざまあります。
今回は見た目の部分に的をしぼってみたいと思います。

まずは冊子の表紙にご注目ください。
いろんな冊子を見ていると、おおまかに分けて表紙が厚い冊子と薄い冊子の2タイプがあることが分かります。
こちらの画像をご覧ください。

上製本(ハードカバー)の表紙

上製本(ハードカバー)の表紙

このように、表紙が厚くなっている冊子を 「上製本(じょうせいほん)」といいます。
「ハードカバー」とも言ったりします。

まず冊子の中身となる、本文を綴じた束(つか)をつくります。
その後、束の上に芯となるボール紙に紙やクロスを貼った表紙をかぶせて、製本します。
すなわち「本文を綴じる工程」と「表紙をつくる工程」のそれぞれが別にあって、最終段階で合体するという製本方法なのです。
上製本は表紙が丈夫なので、耐久性に優れ、高級感があるのが特長です。

続いてこちらです。

ソフトカバーの表紙

ソフトカバーの表紙

このように、表紙が薄いタイプの冊子を「並製本(なみせいほん)」という名称で呼びます。
上製本と違ってやわらかくて端が折れたりします。
ソフトカバーとかペーパーバックと言ったりもします。

並製本の綴じ方の中に「無線綴じ」や「あじろ綴じ」「PUR製本」などがあります。
見た目は同じで区別がつきませんが、工程や材料が異なります。

表紙は1枚の紙やクロスでできており、 本文の綴じに続いて表紙をくるむという、一貫工程の製本方法です。
書籍でよくみる文庫本や新書などもこの並製本、ソフトカバーのタイプになります。

ちなみに・・
「同じ内容の本なのに、ハードカバーと文庫の  両方を出版するのはなぜ?」
と思ったことはありませんか?

小説などの書籍が刊行される場合、多くはまずハードカバーで作られ、店頭に並びます。
平積みされているのをよく見かけますよね。

表紙が丈夫なハードカバーは長期の保存に向いています。
一方で、手にした時になじみにくく、かさばるので持ち歩きにくいという面もあります。
そこで、ハードカバーで刊行したあとに、より多くの読者へと向けてサイズや値段が手頃なソフトカバー仕様の冊子として文庫版を販売することが多いようです。

しっかりした作りのハードカバーと、 よりリーズナブルで手になじむソフトカバー。

両方を出版することは、 どちらを重視する読者にも読んでもらうための それぞれの長所を活かした方法と言えますね。

今回は大まかな名称をご紹介しましたが、 冊子の種類は他にも細かく分かれております。
不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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用紙見本帳に記されている用紙の単位
知っているようで知らない「紙」の単位
2015年03月24日
冊子作成日誌用紙豆知識

3月ももうすぐ終わり。春がもうすぐやってきますね!
こんにちは。オリンピア印刷の橋本です。
ここ大阪では3月24日に開花、4月1日に満開になるようです。

印刷会社でも木にまつわる材料があります。
そう「紙」です。

私が印刷会社に入社して間もない頃
「紙」の単位が「kg」だったことを知り
衝撃を受けたことを覚えています。

紙

紙が積まれている状態

だって紙って厚さがありますよね。
厚さなのになんで重さなのかと不思議で仕方ありませんでした。

紙の厚さって1mm以下のものが大多数を占めていますよね。
厚さを測る計測器よりも、重量を量った方が正確だったため、
重量で量るようになったのだろうと推測しています。

基本的に「紙」は「重さ」で表現されます。
単位は「坪量」と「連量」があります。

「坪量」・・1m(平方メートル)あたりの紙1枚の重さのこと
g/mとかgsmとか書かれています。
プリンターメーカー等のスペックを見るとこちらがよく使われています。

「連量」・・全紙1000枚あたりの重さ
弊社をはじめ、実際の紙の取引でも使われています。

全紙と言われるサイズの基準は、
菊判、四六判、A判、B判、K判、L判とあります。
模造紙くらいの大きさをイメージしてください。

紙の種類によって、作っている種類が異なっています。
ある紙は「四六判、A判、菊判」は3種類あるけれど、
ある紙は「四六判」しかない・・
といったことは割と頻繁に起こります。

また、それぞれの基準サイズが異なっているため、
同じ厚さでも、表記されている重さが異なるのです。

例えば「上質紙」の場合、以下3種類はすべて同じ厚さです。
四六判90kg、A判57.5kg、菊判62.5kg

しかも!
用紙の種類が異なれば、
たとえ同じ重さで表記されていても厚さが異なります。

「コート紙」にも同じように
四六判90kg、A判57.5kg、菊判62.5kgの紙がありますが、
「上質紙」より薄くなります。

用紙見本帳に記されている用紙の単位

用紙見本帳に記されている用紙の単位、1種類に3つのサイズで書かれています。

コート紙の方が上質紙より密度が濃いため、重くなりやすいんです。

単純に見えて複雑ですね。

冊子印刷のオリンピアでは、
お客様が混乱しないよう「四六判」を基準にすべて単位を連量に統一しております。

真似したい冊子の仕様があるので、用紙を調べてほしい。
どんな用紙を使ったらいいのかわからない。
といった場合でも、お気軽にお問い合わせくださいね。

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