スタッフによる冊子作成日誌
仕様
作られる冊子の目的別に仕様をご案内しています。冊子と一言でいっても、その内容によって選ぶ仕様が異なります。目的に応じた用紙の種類や厚さ、サイズをご案内しています。
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ちょこっと印刷話【ミシン目編】「ミシン目をつけるというのは、親切心の現れだと思うのです」
2016年03月22日
デザイナーの梅田です。3月も終わりに近づきました。
「冊子を印刷したいけれど、この名称はつまり何なの?」という お客様のよくあるご質問のお力になれるよう頑張ります。
今回は、オプションの「ミシン目」についてお話しします。ミシン目とは、手で簡単に切り離せる切り込み加工のことで、 冊子の巻末のお問い合わせ用の返信ハガキや応募用紙などに よく使用されています。
例えば入学案内の最後に返信ハガキを付けておけば、お問い合せ用ハガキを購入する手間をはぶけ、より学生さんがお問い合わせしやすくなります。
また、応募用紙なども付けていると、より応募しやすくなります。そこにミシン目を入れておくことで、はさみを使うという手間もはぶけ、 親切なところだという印象が残るというものです。
ただ、制作上の注意点として、
裏面の内容はそのまま自分のところに 戻ってきてしまうということと、
ミシン目のギリギリまで内容を入れると 切れてしまう恐れがあるので、入れないようにレイアウトする、
などがありますね。発注する前にレイアウトの確認と、どのようにミシン目を入れるかを もう一度、確かめてみてください。
ご注文される前にお悩みになった場合は、ページ数や部数、ご予算を含めて、 オリンピア印刷のスタッフが丁寧に承りますので、 お電話かメールでお気軽にご相談ください。
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ちょこっと印刷話【紙選び編】デザイナーが教える「表紙のづくりに一手間かければ、よりお気に入りの一冊に」
2016年03月17日
こんにちは。デザイナーの梅田です。
最近、「本」が電子化に移行されていきつつありますが、時々思うのです。 「本」の手触りにそれぞれ違いがないと「寂しい・・・」と。そこで今回は、「表紙の紙選び」についてお話しします!
(導入が段々と力技になってきていますね・・・)オリンピア印刷の表紙用の紙は色・重さ・硬さの違う紙を5種類・10色ずつ、 計50種をご用意しています。(※2016年3月現在) ですが、種類がいっぱいありすぎて、どれにしようか迷ってしまう・・・ というお声も時々あります。
そんな時は、表紙の用紙をデザイン・内容との関連性を考えて選んでみてはいかがでしょうか?
例えば下の冊子ですが、紙色が「桃」色です。
実はタイトルと写真が同じ「きんもくせい」なのですが、 この写真のきんもくせいは、実は白色なのです。
レザック66という紙は強度的にもコスト的にも、とても優れた紙です。
もちろん、手触りがとても良いです。
(個人的に『素敵な4割打者』だと勝手に思っています!)そこで、紙の種類はそのままで色を選び直し、 写真のピントが冊子の真ん中にくるように、再レイアウトしてみました。
いかがでしょうか?
同じ紙の種類・モノクロ(黒1色)印刷でも タイトルと写真の関連性が上がって見えませんか?
さらに同じデザインで、カラー印刷だとどうなるのでしょうか?
いかがでしょうか?
レイアウトの違い・印刷の色数の違いはもちろんありますが、 紙の色が違う・質感が違うと、表紙は驚く程変化していくのです。 (・・・手前みそで誠に恐縮ですが;)
もし紙選びに迷われましたら、ぜひお問い合せください。
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ちょこっと印刷話【2穴編】デザイナーが教える「ファイルで整理することが多い方へオススメです」 2穴/4穴編
2016年03月14日
デザイナーの梅田です。
今回は、「2穴/4穴」についてお話しします。
こちらは、そのままの意味で、「冊子に穴をあける」というオプションです。
もちろん、用途は「ファイルに収納したい」からです。例えば、ひと月に1度のペースで発行する冊子や、 何冊かのカタログをファイルにまとめてお客さまにお渡しする場合など、 先に穴があいていると、とても便利です。
(そもそも、厚みのある冊子に穴をあけられるパンチを探すのも大変です・・・)この冊子を制作する際にご注意頂きたいのは、もちろん「穴があく」こと。
そのため、『ノド』から20mm幅・天地中心100mm程度は 穴があくスペースとして、取っておいてください。
写真の重要な箇所に穴・・・文字の一部に穴・・・なんていう残念なことになりかねませんので。ちなみに、オリンピアでは、リングファイル・パイプ式ファイルにセットする、 『ファイリング作業』にも対応しておりますので、併せてご利用くださいませ。
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ちょこっと印刷話【上製本編】「『上製本(ハードカバー)はこだわり屋さんのプレゼントに最適です』と言いたい」
2016年03月12日
こんにちは、デザイナーの梅田です。
今回は、「上製本(ハードカバー)」についてお話しします。
「上製本」とは、「無線綴じ」の表紙を硬い紙にした製本のことで、 一般的に「ハードカバー」(こちらのほうが分かりやすいですね)といいます。
必然的に重厚感が出ますので、高級感が演出できます。
もちろん、耐久性に優れているので、長く残しておきたい冊子、卒業アルバムや社史などの記念誌にもってこいですし、もちろん小説にもオススメです!
余談ですが、建設工事完了後に施主様にご提出する「成果品」(※工事内容の詳細報告書)に使用されるのが、この製本方法で、「布貼り上製本」「黒レザー上製本」にタイトル文字を「金箔押し」で印刷します。(「金文字上製本」と呼ばれることもしばしば)
他にも契約書・報告書・論文製本等にもよく見かけることがあります。
選ぶ理由として、重厚感や高級感よりも耐久性に優れていることが重要だそう。
数十年間、倉庫や本棚に放置ということも多いそうです。※諸説あります。さて。
せっかく「上製本」で印刷するならば『こだわり』たいのが人のサガです。
※もちろん個人差はあります。そこで、個人的に表紙でオススメのオプションを2つご紹介します。
1つ目は「PP貼り」。
カタログや書籍によく使用されていますが、 フィルムを圧着させる加工のことで光沢感のあるもののことです。
表紙がカラー印刷で写真やイラストを使用している場合にオススメです。2つ目は「カバー」です。
こちらは『言わずと知れた』、というものですが、 これがあるとないとでは、本の表情が全然違います!小説や絵本やイラスト集などにはぜひともご使用ください。ようやく本ブログのタイトル説明なのですが、 表紙にこだわるということは内容にもこだわったという証しでもあり、 そこまで表紙にこだわった本・冊子は可愛いものです。
ぜひ、刷り上がった本を近しい方にプレゼントしてみてください。 もしくは、プレゼントを目的とした本をぜひ作ってみてください。 素敵な記念の本になること間違いなし、と、私個人は考えています。 (・・・賛同者を求めています。・・・ぜひ。)自主制作での場合、コストがかかり過ぎるかもと心配もあると思いますが、オリンピア印刷では一冊からのご注文を承っていますので、 お気軽にお問い合わせください。
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ちょこっと印刷話【デザイナーが考える、無線綴じと中綴じの違いとは?】
2016年03月07日
デザイナーの梅田です。
日増しに春めいてくる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?今回は、「製本方法」についてお話しします。
製本方法を調べると、よく「中綴じ」・「無線綴じ」という言葉が出てきます。「中綴じ」→冊子の背を2点ホッチキス(針金)で留める方法
「無線綴じ」→接着剤(糊)で固める方法のことです。
»中綴じで選べる基本仕様について詳しくはこちら
»無線綴じ(くるみ製本)で選べる基本仕様について詳しくはこちらどちらを選ぶかは、ページ数によります。(オリンピアでは中綴じは64頁まで)
私個人の感覚では「中綴じ」はお手軽な感じがするので、
フリーの情報誌やテスト(・・・結果は思い出したくもないですが)、ノートなど、長期保存を目的としない冊子に向いているのでは、と思います。また、開きが良いので書き込み作業にもってこいです!
(・・・「テスト押し」というワケではありません)対して、「無線綴じ」は必然的に「背表紙」が出来ますので、 デザイン箇所が1面増えます!
(本好きは皆、背表紙も好きだと思っています!)背表紙があると、本棚に立てたままでも何の冊子か解りやすくなります。
例えば、何冊かにまたがる冊子や毎年増えて行く冊子は管理がしやすいので、製品カタログやマニュアル、報告書、もちろん、小説や俳句集など、長期の保存をするものにオススメの製本方法です。★「背表紙」はページ数と使用する紙の重さで幅が変りますので、印刷する際にお問い合わせください。
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▶ 無線とじ(くるみ製本)で選べる基本仕様について詳しくはこちら
▶︎ 中とじで選べる基本仕様について詳しくはこちら●問い合わせ先はこちら●
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オプションを知ろう・PP加工〜プロジェクトO〜
2016年03月02日
皆さん、こんにちは。オリンピア印刷新人の藤原です。
3月、春を感じる季節になりましたね。 現在、俳句集作成に向けて、原稿をせっせと仕上げております。それにしてもこの作業…なかなか地道と言いますか、やはり文字量がそれなりにあるため、結構、根気のいるものでして、一朝一夕には出来上がるものではありません(泣)。
ここはひとつ、冊子の仕上がりを思い描き、モチベーション維持のためにイメージトレーニングを図ろうではないですか!
ということで、今回は、冊子の仕上がりを華やかにしたり、冊子のクオリティを高める、加工オプションについてお話しいたします。まずはこちらをご覧ください。
表紙がツヤツヤしているのが分かるかと思います。
このような表紙の加工を、PP加工と呼びます。どのように加工しているかと言いますと、まず、印刷された表紙がありますね。 そこに、接着剤を塗ります。
そして、表紙とフィルムを圧着させればできあがりー!ちなみにこの「PP」というのは、「Poly−Propylene Film」、すなわち「ポリプロピレンフィルム」の略でして、ポリプロピレンのフィルムを貼った加工、ということですね。
ご覧の通り、光沢感が出て見た目に美しいという利点があります。
加えて、紙の上から圧着しているので耐久性も増しますし、水に強く汚れにくい、というメリットもあるんですねー。 素敵!ちなみに、オリンピアでは、 やや光沢を抑えた「マットPP加工」にも対応しております!
ご興味のある方は、ぜひ、お気軽にご相談くださいね!●問い合わせ先はこちら●
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とっておきの社史・記念誌を作る 仕様①
2015年09月15日
こんにちは、オリンピアの橋本です。
今週末のシルバーウィークに向け張り切って仕事したいと思います!設立記念日など秋に迎えられる会社様も多いのではないでしょうか。
そのためかどうかはわかりませんが、社史・記念誌の印刷・製本依頼が増えてきています。
10周年や20周年といった10周年単位で記念誌を作られる会社・団体様が多いです。
中には50周年といった特に節目の年は、記念式典を催されることもあるようです。そういった中でよくいただくご要望は「今までにない記念誌をつくりたい」というもの。
「個性やオリジナリティを出すことで、お配りする方々に自社や所属団体についてもっと知って欲しい」というお返事をいただきます。前回ご紹介した報告書の「慣例通りにつくって欲しい」という意見とは真逆の考えですね。
このようにお客さまの意見が違うのは、社内で情報を共有するための報告書と、社内外問わず自社の歴史や未来への展望を紹介する記念誌では、つくる目的や読ませる相手が異なるからです。記念誌は企業情報の共有だけでなく、これまでの歴史をとどめ未来へつなげていくために会社にとって必要なアイテムです。
もちろん会社だけでなく、あらゆる団体にとって、歴史というものは残すべき大切なものなんですね。
そのため社史や記念誌の仕様をこだわる方が増えてきています。…さて、今回はここまで! 具体的な仕様の内容については、次回から複数にわけてご紹介します。
どうぞお楽しみに。●問い合わせ先はこちら●
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冊子印刷オススメの仕様「記念誌編」写真を使いたい時は、ビビッドパタ ーン!
2015年07月01日
こんにちは、オリンピア印刷の石橋です。
今日は梅雨らしいお天気でしたね。
大阪では10時くらいが一番ひどく、雨がザーザーと降っていました。壁にあたる雨音がかなり鳴り響いていましたね。
今はすっかりやんでいるようです。以前、記念誌の見た目を豪華にしたい方におすすめの仕様をご説明しました。
覚えていますか?
具体的にいいますと、上製本(ハードカバー)という製本方法で冊子をつくりそれに布張りと箔押しの加工をするというものでした。▶冊子印刷オススメの仕様「記念誌編」特別な冊子は豪華パターンで。
https://www.sasshi-insatsu.com/diary/anniversary/今回は、記念誌に写真を掲載したい方に人気の仕様。
『ビビッドパターン』をご紹介します。具体的にどんなものかといいますと無線綴じ(くるみ製本)という製本方法で記念誌を製作。
表紙と本文の間に見返しを、また記念誌の表面には、コート紙製のカバーをつけるというものです。「この仕様が、なぜ写真を掲載するのにおすすめなの?」と疑問に思われた方もいるかと思います。
今回の仕様のポイントは、カバーをコート紙でつくること。
コート紙は、発色が良くカラー印刷や写真を掲載するのに最適な紙。
現に書店に並ぶ写真集や雑誌など、写真を掲載している書籍はほとんどがコート紙でつくられています。(書店に並んでいるものの多くは、表面にPP加工も施されています。)つまり、コート紙はカラー印刷をする上で王道の紙です。
そのため「カラー印刷希望!」や「写真を入れたい!」とおっしゃる方には今回ご紹介する仕様をおすすめしております。
コート紙について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。▶冊子印刷オススメの仕様「報告書編」かっこよく見せたいカラフルパターン
https://www.sasshi-insatsu.com/diary/spec-report3/では、その他の部分に関してもう少し詳しくご説明いたしますね。
まず無線綴じ(くるみ製本)について。
これは本文を表紙で包み、背の部分を特殊なのりでとめるという製本方法です。
ページ数の多い冊子に多く用いられています。▶無線綴じ(くるみ製本)で選べる基本仕様
https://www.sasshi-insatsu.com/softcover/▶[冊子印刷の豆知識]冊子や本の名称についてー部分編2ー
https://www.sasshi-insatsu.com/diary/name-part2/また「ビビッドパターン」は「豪華パターン」よりも軽量ですので配布や持ち運びに便利。
そのため記念誌に写真を使用しない方でも「記念誌をパーティで配りたい!」とおっしゃる場合は「ビビッドパターン」をご案内することがあります。「豪華パターンかビビッドパターンか迷う!!」という方はお気軽にスタッフまでご相談くださいませ。
お客さまのご要望に沿った仕様を、一緒に考えさせていただきます。●問い合わせ先はこちら●
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冊子印刷オススメの仕様「記念誌編」特別な冊子は豪華パターンで。
2015年06月24日
こんにちは、石橋です。
以前、報告書を作る際によく用いられる紙の組み合わせや、 加工技術をご説明しましたね。
覚えていますか?
▶「スタッフによる冊子作成日誌」報告書・白書
https://www.sasshi-insatsu.com/diary_whitepaper/今回からは記念誌におすすめの仕様をご紹介します。
記念誌とは、文字通り節目や大きな出来事があった時にその記念として制作される書籍。
特別な印刷物ですので「見た目を豪華にしたい!」と思われる方も多いのではないでしょうか?そんな方におすすめしたい仕様は製本の方法を上製本(ハードカバー)で作り、表面を布張りにすること。
表紙や背文字の入れる会社名や記念誌のタイトルを、箔押しで仕上げれば素敵な記念誌のできあがりです。具体的にご紹介いたします。
まずは上製本(ハードカバー)について。
本文と表紙を別で作り、最後に表紙で包んで張り込むという製本方法で作られた冊子です。
耐久性に優れ、厚めの表紙が特徴です。「もっと詳しく知りたい」という方は下のURLをどうぞ。
▶上製本(ハードカバー)について
https://www.sasshi-insatsu.com/hardcover/#a01b
▶[冊子印刷の豆知識]冊子や本の名称について-製本編-
https://www.sasshi-insatsu.com/diary/name-bookbinding/「布張り」とは、表紙を上質な布で包み、貼付けること。
重厚感があり、格式高い雰囲気の冊子となります。最後に「箔押し」とは、文字や絵柄に熱と圧力を使って 金・銀・色箔を入れる印刷加工のこと。
光沢がとても美しく、高級感がでます。これらを用いることで品格のある素敵な記念誌に仕上げることができますよ。
さらに上製本(ハードカバー)には箱をつけることもできます。
他にももっと「こんな風にしたい」や「ここをもっと詳しく教えて!」という方は、お気軽にスタッフまでお問い合わせくださいませ。
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[冊子印刷の豆知識]冊子や本の名称についてー製本編ー
2015年05月29日
来週からはいよいよ6月ですね。衣更えはもう済みましたか?
オリンピア印刷の橋本です。こんにちは。今回は、製本する時に知っておくと便利な冊子に関わる名称についてご説明します。
本の部位や用紙にまつわる名称などさまざまあります。
今回は見た目の部分に的をしぼってみたいと思います。まずは冊子の表紙にご注目ください。
いろんな冊子を見ていると、おおまかに分けて表紙が厚い冊子と薄い冊子の2タイプがあることが分かります。
こちらの画像をご覧ください。このように、表紙が厚くなっている冊子を 「上製本(じょうせいほん)」といいます。
「ハードカバー」とも言ったりします。まず冊子の中身となる、本文を綴じた束(つか)をつくります。
その後、束の上に芯となるボール紙に紙やクロスを貼った表紙をかぶせて、製本します。
すなわち「本文を綴じる工程」と「表紙をつくる工程」のそれぞれが別にあって、最終段階で合体するという製本方法なのです。
上製本は表紙が丈夫なので、耐久性に優れ、高級感があるのが特長です。続いてこちらです。
このように、表紙が薄いタイプの冊子を「並製本(なみせいほん)」という名称で呼びます。
上製本と違ってやわらかくて端が折れたりします。
ソフトカバーとかペーパーバックと言ったりもします。並製本の綴じ方の中に「無線綴じ」や「あじろ綴じ」「PUR製本」などがあります。
見た目は同じで区別がつきませんが、工程や材料が異なります。表紙は1枚の紙やクロスでできており、 本文の綴じに続いて表紙をくるむという、一貫工程の製本方法です。
書籍でよくみる文庫本や新書などもこの並製本、ソフトカバーのタイプになります。ちなみに・・
「同じ内容の本なのに、ハードカバーと文庫の 両方を出版するのはなぜ?」
と思ったことはありませんか?小説などの書籍が刊行される場合、多くはまずハードカバーで作られ、店頭に並びます。
平積みされているのをよく見かけますよね。表紙が丈夫なハードカバーは長期の保存に向いています。
一方で、手にした時になじみにくく、かさばるので持ち歩きにくいという面もあります。
そこで、ハードカバーで刊行したあとに、より多くの読者へと向けてサイズや値段が手頃なソフトカバー仕様の冊子として文庫版を販売することが多いようです。しっかりした作りのハードカバーと、 よりリーズナブルで手になじむソフトカバー。
両方を出版することは、 どちらを重視する読者にも読んでもらうための それぞれの長所を活かした方法と言えますね。
今回は大まかな名称をご紹介しましたが、 冊子の種類は他にも細かく分かれております。
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